まるで苦行。バリウム検査は普通に地獄だ。

ここ数日、ちょっとイライラしています。

わりと我慢強い方ですが、どうにもこうにもこのイライラを鎮める事ができません。

そうです。バリウムの野郎です。
健康診断で飲んだバリウムの野郎です。

バリウム。原子番号56の元素。アルカリ土類金属のひとつ。金属って。。まず「バリウム」って名前自体、おおよそ口に入れるものの名前とは思えない。マックシェイクバニラ風の見た目に、とってつけたようなヨーグルト味。気持ち悪さに拍車をかける絶望的なドロドロ感。年に1回、この液体を体内に入れるのが苦痛で苦痛で仕方ありません。

医療の世界の技術革新はスゴいはずなのに、どうしてバリウムを使った旧来の検査方法は変わらないのか。バリウムはもちろん、現在の医療体制にも腹が立ってきます。

この際なので、どうしてそんなにバリウムが憎いのか、そしてバリウムバージンの方にバリウムと仲良くやれるようにするためにはどうすればいいのかをまとめてみたいと思います。

バリウムのここが無理1:絶望的なノド越し。

まずはコレですよね。本当に、、いつでも、いつの時も、どんな時も美味しくない。それはもう感心するほどです。ひょっとしたら、「ヨーグルトみたいで美味いじゃん」という方がいるかもしれません。まぁいいです。10,0000歩譲って味はいいとします。でも、、絶望的なノド越しの悪さはどうにもなりません。

そんな液体を、大量の炭酸の顆粒を飲み干した後に一気飲み(約120cc)しないといけないんです。しかも炭酸で散々発泡させといてゲップは厳禁。コレはもう検査という名の罰ゲームです。

バリウムのここが無理2:アクロバチックな検査。

喉越し地獄の後にやってくるのはグルグル地獄。

放射線技師の指示に従って、検査台の上をグルグル3回転。その後「右の腰をあげて」とか「体をひねって」などのリクエストに応えた後には、アクロバチックに「ほぼ真っ逆さま」にさせられてのX線放射。その間、胃は炭酸でパンパンに膨れてますが、決してゲップは出来ません。

先日の検査では担当医がそこそこ可愛かったから何とか堪えられたものの、あと2回転程させられてたらきっと地獄絵図になっていたと思います。

ちなみにグルグルさせるのは、バリウムを胃の粘膜に満遍なく付着させるため。バリウムというよりは、「胃部レントゲン検査」そのものへの不満って感じだけど、この時代にこんなに原始的なやり方しかないものだろうか?

バリウムのここが無理3:体内で固まる。

あり得ませんよ。

味覚を混乱させ、人を散々不快な気分にしてくれた挙句、体内で勝手に固まろうとするバリウム。

そうです、検査は無事終わっても、ここからが本当の戦いです。飲んだバリウムはなるべく早く体内から出さないといけませんが、排泄までに時間を要すると、平気で体内に居座ります。あれだけドロッドロだった液体は体内でカチンコチンになります。

カチンコチンなるまで固まっちゃったら、排泄時にアイタタ地獄が待っています。想像してみてください。金属と化したアイツがデリケートで柔らかく狭い穴を通って出てくる訳です。(汚い話でゴメンなさい!)ちなみに今回、僕はまんまとそうなりました。

まぁまぁのサイズです。トイレの中で悶絶しながら、僕はバリウムという物質を心の底から憎みました。

何故日本ではまだまだバリウム検査が一般的なのか?

繰り返しになるけど、何故このような苦痛を伴う検査が当たり前に行われているのか??トイレで悶絶した後に調べてみましたが、、
簡単にいうと「全国的な検診ネットワークができちゃってるから」ということ。つまり、既得権があるんですね。。それと、仮に現在バリウムを用いた胃部レントゲンを受けている人が、全員内視鏡検査に変更したとしても、「圧倒的に医者が足りない」ということも原因としてあるみたいです。内視鏡検査の方が高度な分、そのスキルを持った医者が全然足らないってことですね。

そもそも、バリウム検査で早期の胃ガンを発見するのは不可能みたいなので、不快な上に効果の期待できないバリウムは今後絶対に飲まないと決意しましたが、バリウムバージンの方のために、最低コレだけはしておいた方がいい!ということをいくつかまとめたいと思います。

下剤は多めにもらうべし。

検査が終わると「下剤」がもらえます。通常は2粒、つまり1回分です。これまでの経験上、最低でももう2粒を貰っておいたほうがベターです。そして、これでもかというくらいに水分をとりましょう。

実施日には予定を入れない方がいい。

個人差がありますが、下剤の効果は急にやってきます。仮に午前中に検査を受ける場合、午後は大事な予定等をいれずに、なるべくフリーにしておいた方がいいです。客先に行く途中で、大型の便意に襲われ悲劇的な姿になった同僚を、僕はこれまで何人も見てきました。

飲みたくても、アルコールは検査前後ともダメ。

検査前日はもちろん、検査が終わったその日もアルコールはダメです。毎日飲むのが習慣の方にとってはキツいですが、アルコールは体内のバリウムを固めてしまいます。「終わったから大丈夫でしょ。」と気持よく飲んでも、翌日には「アイタタ地獄」が襲ってきます。

ってことで、あまりのイライラに記事にしちゃいました。。

調べて行くと、胃がん検診にバリウムを使っているのは、実は日本だけらしいです。ちなみにバリウムを開発したのも日本。そして、胃がんになる率は日本と韓国がダントツで高いらしい。苦痛な思いをしても胃がんの早期発見につながっていないという事実は少々残念です。。

既得権がある故に、今後も胃がん検診にはバリウムを使ったレントゲンが幅を利かせると思いますが、ここらで国には胃がんの予防医療を含めた変革を期待したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

では!

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