コロナ禍に、おっさんがサンリオピューロランドを好きになった話。

広告の力って、やっぱりすごいんだなと思った話です。

この記事を書いている「今」は、
7週間続いた政府の緊急事態宣言があけて2日目。

連日コロナ関連の重大なニュースで
うっかり気分も暗くなってしまいそうでしたが、
1つの広告キャンペーンが、気分を少し優しくしてくれました。

「休んでたって、ここにいるよ」のメッセージ動画がエモーショナル。

まずはこちら、
ぜひ見てください。

コロナウィルスの感染拡大が本格化する中、
サンリオピューロランドは2020年の2月に休業を決断しました。

この動画は、休業中のサンリオピューロランドが
YouTubeにアップした動画メッセージです。

閉園中の「リアル」を見せるということ。

このメッセージ動画は、休業中の施設が
「今できること」をリアルに発信したもの。

床を掃除する人、アトラクションの動作チェックをする人、
新メニューを開発するシェフ、踊りのステップ練習に励む
キティちゃん。

いつか来る営業再開に向けて、
施設に関わる人それぞれが「今できること」に懸命に
取り組む姿が映し出されています。

「休んでたって…」というキャッチコピーと、
緊急事態の中でも前向きに真摯に取り組むキティちゃんらの姿勢に
おっさんの僕ですらちょっとジーンときます。やばい。

こういうエモーショナルな展開の場合、
キャラクターの存在は大きいです。
それこそ、表情変えずに一生懸命に動いてる姿がなんともけなげ。

但し、キティちゃんやキャラクターが
メインで扱われることなく、あくまでも裏方にスポットを
当てていることが素敵です。

こういう時だから、できることがある。

この企画、広告会社からの提案だったらしいです。

休業しているピューロランドに、
暗くネガティブなイメージを持って欲しくない。

その思いのもと、演出をなるべく少なしく、
極力ライブな撮影方法で「リアル」を撮影したとのこと。

確かに、いい意味のライブ感がしっかり伝わってきます。

アイデアから実施までのスピード感。

この動画、3月23日にはアップされてる。。
休業が2月22日だから約1ヶ月。

実際はそれよりももっと
短期間で企画から公開までこぎつけたハズです。

広告会社はもちろん、その企画を受け入れたピューロランドの
フットワークの軽さがすごい。

夢の場所のイメージを少しでも守るために
全員必死で動いている姿が想像できます。

ピューロランドのファンになってる自分。

結局自分が気づいた点はこれです。

ピューロランドが狙うターゲット層の「対極」にいるであろう、
僕のような40過ぎのおっさんが、一連の動画や記事を見て、
気づけば「ファン」になっちゃってる。

休業中にターゲット層とはかけ離れた
おっさんまでもファンにしてしまう。

広告の力ってやっぱりすごいです。

状況に合わせて「何がクライアントのためになるのか?」を
考えて考えて、提案して実行して形にした広告会社。

そしてそれに賛同して、
普段はタブーなはずの「夢の世界の裏側」を見せた
サンリオピューロランドの決断。

いい企画とスピード感と
全員が同じ方向見てます感がビシビシ伝わってくる感じです。
コロナ禍の混沌の中でグッとくる広告でした。

ちなみに、娘2人はディズニー派ですが、
「ピューロランドが良いらしい」と誘ってみようと思います。

では!

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