三度の飯よりロゴが好き。
デザイナーのミスサタです。
三度の飯よりはウソだけど、
やっぱり職業柄、世の中のロゴマークが
気になって気になって仕方ないんです。
誰もが知ってるあのお店から
場末のスナック、消え入りそうな本屋など、
とにかくロゴハンターのごとく
良いロゴを見つけては、
「どこにグッときたか」を研究してる訳です。
かっぱ寿司のロゴに違和感。
かっぱ寿司のロゴが変わったのは知ってたんです。
2017年のこの時点で、
回転寿司業界で「一人負け」と言われている
かっぱ寿司が、2016年の10月から
このままじゃダメでしょ。
ってことで、
これまでの「安っぽい」イメージを払拭するべく、
イメージの刷新を図ったみたいなんです。
んで、その際に「新しいかっぱ寿司」を
象徴するものとして、
ブランドロゴもリニューアルしたわけなんですが。。
まずは、古いロゴを見てください。
…まぁ、、ね。
決してスタイリッシュではないですよ。。
でも、親しみやすいし、気取ってないし、
何より「かっぱ感」に関しては
非の打ちどころがないですよ。
アサヒスーパードライの、
「すべては、お客様のうまいのために」と激似の、
「すべては、お客様のために」というコピーも
丁寧なサービスをしてくれそうな印象を受けるし。
で、昨年リニューアルしたロゴがコレ。
まぁ〜随分とスッキリしましたねー。
旧ロゴとのスタイリッシュさの
違いがスゴイのなんのって。。
でもなんか足りてない感じ?
まず、コンセプトから見てみましょう。
【新ブランドロゴに込めた思い】
① 2 色の重なるお皿:「安心してたくさんお寿司を楽しんで頂きたい」という思いを 表現しています。また、おいしいお寿司を食べてお皿を積み重ねる
楽しさで、自然と笑顔がこぼれる瞬間の「口の形」も表現しています。② お 皿 の 色:赤いお皿は一番人気であるマグロをイメージし
「ネタの鮮度感に対する自信」を表し、金色のお皿は
「例え一皿 100 円のお寿司であっても、そこに対する我々のこだわりや
思いは金の価値がある」という事を表現しています。
コンセプトやロゴに秘めた想いってのは
素晴らしいと思うんです。
何とか「新しいかっぱ寿司」を築いてやる!
っていう熱いものを感じます。
でもさ、かっぱはよ?
あのかっぱちゃんはどこいっちゃたのよ?
愛くるしい笑顔振りまいてロゴの脇で
ニコニコ笑ってたあのかっぱ。
リストラ?
こざっぱりしたロゴになっちゃったけど
かっぱ感ゼロじゃん!
※ちなみにカーくんとパー子ちゃんっていう名前らしい
気になってホームページを
見てもどっこにも見当たらない。
亡き者にされた印象すらある。
こんなかっぱ感のないロゴなんて、
熊本行ったのに
くまモンがゼロみたいなもんすよ。
思い切ってブランドロゴを刷新したってのは
いいと思うけど、
やっぱ段階ってもんがあると思うんだ。。
確かにこれまで「安っぽい」という印象を
持たれていたかもしれないけど、
同時に、「親しみやすい」とか「リーズナブル」って
解釈もされていたはず。
それを強みにする方向でも
いけたんじゃないのかなんて思っちゃう。
ブランドは熟成されていくもの!
同じようにキャラクターをモチーフにした
ロゴでいうと、「象印」のロゴなんて、
時代に合わせて微修正をしながら熟成を重ねてる。
出典:エキサイトニュース
現代に近づけば近づくほど
線がシンプルになって、どんどん
洗練されてきてる。
何より、カタチを変えながらも
ちゃんと「象」いるし。
かっぱ寿司のいちファンとして、
かっぱのカーくんとパー子の熟成を
見届けたかったな。。
なんて、家の近所のかっぱ寿司を見たときに
ふと思いました。
ちなみにロゴといえば、
あのアパレルブランドのGAPも
2010年に一度ロゴを変えていたのを
ご存知ですか?
もっとも、あまりにも不評すぎて
たった数日で元のロゴに戻すという、
凄まじく無駄なことをしていたんですが。
それがこのロゴ。
違和感アリアリ。。
では今日はこのへんで〜。
最後までお読み頂き
ありがとうございました!
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